■報・連・相

報連相という言葉は最近死語になったのかと思うほど聞かなくなりました(私の周りでは)。それは報告や連絡はメールだけでなく、スマホやメッセージングツールの普及で時間や場所を選ばすに簡単にできるようになったこともあり、昔に比べるとそれが原因でトラブルやミスにつながることは減ったからという側面もあるように感じます。

ただ相談はどうなのでしょうか?相談という行為は報告や連絡に比べるとちょっと次元が違う難しさがあるように感じます。それは相談は一歩踏み込んで、自分の能力や性格などの内面を相手にさらけ出す行為とも捉えられるからです。

「こんなことぐらいで上司に相談しているようでは、自分の評価が下がるのではないか」とか、「相談するということで、自分が弱かったり、無能だと相手に思われたりしないか」など、自分のプライドとの間で結構心理的葛藤が生じる行為かもしれません。

社会で生きていくときに、プライドを捨てる行為は確かに難しいものです。しかし、自分が適切なタイミングで相談をしなかったことが、結果としてお客様や仲間や所属する会社に多大な迷惑や損害を与えてしまうかもしれないという想像力を働かせることも大切だと思います。

「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」とも言います。相談や質問することで、回りに迷惑もかけない、自分も成長するのだと割り切り、前向きに相談をしていきたいものです。相談される側にしてみれば、相談してくれた事を結構嬉しかったりするものです(笑顔)。

(T.H)