■テレワークのコツ

 私とテレワークとの付き合いは、かれこれ30年くらいになるでしょうか。まだインターネットも無い時代に、未来はこうなるという考えに共感した人たち(現在のテレワーク学会や協会の方々)と出会ったのがきっかけでした。起業してからは、ITを活用するこの働き方を最大限に活用して会社を経営してきました。

 そんな私が、このコロナ禍で出来ることは、自分のテレワーク経験から学んだことを少しでも皆様にお伝えすることかもしれないと、以下のようなコトをまとめてみました。ただこれはあくまで個人差のある意見です(笑)。でも在宅テレワークを始めたばかりの方を少しでも応援したいと思って書きました。

株式会社キズナ・ば 代表 羽田野 二稔

 

■仕事開始のルーチンを作る
 長く在宅で仕事する際に一番気をつけたいのは、生活のリズムを維持することだと思います。在宅ワークでは通勤というルーチンがありません。そこで私は、朝食・着替え、ラジオ体操、ニュースチェックなど一連の用事を、朝、時間を決めて実行するようにしています。

■一日の計画を立て、それを時間通り粛々と実行する
 テレワークの良いところは、仕事の途中で邪魔が入りにくいこと。したがって作業的な仕事はかなり効率を上げられます。大切なのはやり過ぎないこと。私の場合は2時間単位ぐらいに目標を決めて、今日はこれと、これを、何時までにやるというようにして目標と終了時間を明確にします。
そして、計画は大体一日の仕事時間の7割から8割ぐらいにして、後は電話やメールのなどのコミュニケーション時間と休憩時間にします。

■こまめに休憩をとる
 私の場合は2時間の範囲でもよほど集中してのってきていない場合は、15分か30分毎に小休止をします。そしてコーヒーを入れたり、Webニュースチェックをしたり、時には家事をしたりします。

■メールやメッセージの返事は時間を決めてまとめ処理で
 急ぎの電話やメッセージ以外は、即座に対応せず1時間に1回など対応時間を決めて対応します。また毎日1~2時間のコミュニケーション時間に集中的に対応します。できればWeb会議もこの予定の中に組み込んでおきます。

■外出する(外気でリフレッシュ)
 朝の散歩など、一日一回は外に出るのが望ましいです。

■(家族が居ない場合は)1日1度は人と話す。
 一人作業のテレワークでは、ふと気がつくと、今日は一日誰ともしゃべっていなかったということが起こります。できれば、仕事だけではなく、雑談もできる仲間を確保して置くとよいでしょう。

 最後に、一番のコツは、自分を精神的に追い込まないことかなと思います。「今日はこの仕事も、あの仕事も出来なかった」と焦ってしまうようにしない。そういうときは、「しょうがない、明日また頑張ろう!」と、自分を「良い加減」に解放してあげることが一番大切かと思います。